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【茨城県での家づくり】パッシブデザインが茨城の土地柄に合っている理由! 

「パッシブデザイン」とはご存知でしょうか?

 

先日「パッシブハウス」の内覧会に参加しました。

外は35℃を超える猛暑にもかかわらず、内部は涼しい環境でした。

 

施主にお話を伺ったところ、

私の住む2LDKの築25年のマンションよりも、一軒家の方が光熱費が安いのです。

 

「えっ!!なんでー??」

 

 

悔しくて「パッシブデザイン」について勉強しました。

 

調べれば調べる程、茨城県の土地柄に合っている手法なので紹介させて頂きます。

 

「パッシブデザインについて」「茨城県の土地柄に合う理由」についてまとめました。

 

マイホームをお考えの方の参考になれば嬉しいです。!(^^)!

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パッシブデザインとは?


パッシブハウス、90秒でわかるかな?

 

パッシブハウスとは、ドイツパッシブハウス研究所が規定する

性能認定基準を満たす省エネルギー住宅です。

年間の暖房負荷と冷房負荷がそれぞれ15kWh/m2以下を満たす住宅を指します。

ドイツパッシブハウス研究所の唯一窓口である、

PASSIVE HOUSE JAPAN (パッシブハウス・ジャパン)」という団体があります。

passivehouse-japan.org

実際の設計事例や、ニュースレターを受け取れるサービスもあるので

興味のある方は、是非閲覧してみて下さい。

 

簡単に説明すると、設備を極力使用せずに

自然の特性や、太陽熱のエネルギーを利用して住環境を整える設計をいいます。

 

最近は、住宅性能や家のランニングコストを重視する方も多くなり

盛んに研究されている分野の一つです。

 

パッシブデザインのメリット

パッシブデザインを取り入れると家の中の「温熱環境」が向上します。

 

温熱環境が向上するメリットは大きく2つあります。

1・ランニングコストの削減

2・熱中症・ヒートショックの発生リスクの低減=健康

 

1・ランニングコストの削減

温熱環境が向上すると、室内を一定温度で保ちやすくなるので、

冷房費や暖房費が減ります。 

 引っ越し前後で、年間数十万円の光熱費の差額が出る例もあります。

 

2・家族が健康に

室内の温度差を均一に

実は、交通事故よりも自宅での事故の方が多いという統計データがあります。

特に、熱中症やヒートショックは生死に係る問題で、

毎年多くの方が亡くなっています。

 

ヒートショックは、家の中の温度差により血圧が急激に変動することで起こります。

温熱環境が良い家は、家の中の温度差が少なくできるので、

これらの問題を解決できます。

 

温度とともに湿度も一定に

温度が一定になるということは、湿度も安定します。

 

下の図は、相対湿度に対する「アレルギー物質」「ダニ」「カビ」などの健康に害のある物質の放出量を示した図です。

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室内が高く温になると、湿度が上がり放出量が増えます。(夏場)

逆に、室温が低くなり湿度が下がると、喉風邪やウイルスの危険性が増えます。

 

これらのことから、温熱環境が向上すると家族が健康になるといえるのです。

 

 

 

パッシブデザインの弱点

前項でパッシブデザインを取り入れたメリットを確認してきましたが、

パッシブデザインにも弱点があります。

 

その弱点とは、太陽と関係があります。

【弱点】日影になると太陽熱を得られない

パッシブデザインは、

夏は、太陽の日差しを窓上の庇でカットし、

冬は、太陽熱を室内に取り込むことで暖房を補います。

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これは、太陽の高度変化を利用したものですが

密集地では隣地が影となり十分な日差しを取り込むことができません

 

 

下の図は、ある団地の隣地家屋の日影の影響をシミュレーションした図です

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計画地に、隣地の影ができていることがわかります。

 

このように隣地が密集していたり、

高層マンション等の高い建物の日影が影響する場所では、日射を取り込むことが難しく、太陽熱の恩恵を得ることができません。

 

特に、首都圏の超密集地では設計が難しくなります。

解消するにも余計な工事費がかかってしまいます。

 

続いて、茨城県にパッシブデザインが適している理由を考えていきましょう。

茨城にパッシブデザインが適している理由

【理由1】土地が広い(陽当りを確保し易い)

茨城県の土地は、東京から100km圏内と比べて土地が安いです。

その為か一軒当たりの土地も広い特徴があります。

 

十分な庭を確保できるので隣地の日影の影響が少なく

パッシブデザインを取り入れ易くなります。

 

これは、神奈川や千葉、埼玉の方からすると非常に羨ましいことのようです。 

茨城県で家を建てるのであれば、「パッシブデザイン」は最適です。

 

茨城県での家づくりに「パッシブデザイン」を勧める理由は他にもあります。

つづいて、茨城県の気候の面から考えていきます。

 

茨城県での家づくりに「パッシブデザイン」を勧める理由

【理由】「以外に暑い夏」と「とても寒い冬」

茨城県は、南は関東平野、北部にゆけば山間部、東部には太平洋といった

多様な特性があります。

 

 多様な特性を持つ茨城園で共通して言えることは、

「夏暑くて冬寒い」ということです。

夏は、熊谷市の最高気温に隠れてしまい注目されませんが

コンスタントに「35~36℃」となり非常に暑いです。

冬は、平地でも「ー3℃前後」、山間部ではさらに低い気温となります。

 

特に盆地である「笠間市」周辺、山間部の「大子町」周辺、関東平野の「つくば市」周辺にお住いの方は実感されているはずです。

 

雪が降る機会が少ないので温暖な地域だと認識している方も多いはずですが、

実は過酷な環境なのが茨城県です。 

 

茨城県のような過酷な環境にこそ「パッシブデザイン」は最適です。

 

 

さいごに

 以上が、「パッシブデザイン」が茨城県の土地柄に合っているポイントです。

 

一部の方を除き、住宅を建てる機会は一度しかありません

誰もが、家づくりの初心者です。

 

一人でも多い方に、

自分にとって最適で、悔いのない家を手に入れて頂けることを願っております。

 

家の住環境に関する記事の紹介

☆設計実務者向けに書かれた記事のようですが、

家づくりを考えている方にも参考になると思います。

【メインページへ】住環境に関するシリーズ 記事まとめ  〜家・建物づくりの教科書〜

 

★☆☆☆☆☆彡

さいごまで閲覧頂きまして、

ありがとうございましたm(_ _)m

 

この記事を書いた人

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